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ルビー

ルビーの語源はラテン語の。“ルーベラ=赤色”からきています。すべての赤色透明石をルビーと呼んでいました。ルビーとサファイアはともに酸化アルミニウムの結晶であるコランダム(鋼玉石)という鉱物からできています。コランダムが結晶となるときクロームが取り込まれると赤色に発色してルビーができるのです。チタンと鉄が適量取り込まれるとブルーサファイアになります。ルビーの赤は、「ピジョン・ブラッド」といって鳩の血の色が最高とされています。ピジョン・ブラッドのルビーはビルマに多く採掘されます。エメラルドが緑を代表するように、ルビーは赤が代表とされます。古代、男が戦場などで流す血の色、女性の生理の色として意識されていました。また、男の精液の一滴が生理の血で養われて胎児が育つと考えられていたので、妊娠すると生理は止まると考えられていました。こうして赤という色は戦いと情熱と同時に多産と豊饒を象徴する色となりました。古代遺跡で朱に塗られたカメが出土されるのは、子宮を示すカメやツボを赤く塗ることで多産、豊作の願いを込めていたからです。ルビーは、戦士に不死身のパワーを宿し、情熱のなえた人に情熱をよみがえらせました。出血や炎症に効力が高く、ペストよけの霊石や安産のお守りとしても用いられていました。また、赤は神経を興奮させる色といわれ、そこから嫉妬や愛への邪念を払ってくれるパワーも持っています。ギリシャ・ローマ時代ではスピリチュアル・ストーン(精神的な石)として扱われていました。エジプトではファラオのつえにルビーがはめ込まれていたことから、王位をあらわす宝石となりました。古代インドでは白色のサファイアが成熟するとルビーになると信じられていました。