メーカー側が製品を作ったときの「設計寿命」、つまり家庭電化製品の耐用年数と実際に廃棄されている年数を比較しました。実際に使われた年数は調査機関によって少し違いますので、ここでは国民生活センターと家電製品協会の調査を並べておきました。それによると、生活センターの調査結果が6年、家電製品協会の調査は6・2年ですので、おおよそ「6年」程度としてよいと思います。これに対して家庭電化製品を作るときにはメーカーはおおよそ10から12年くらいの寿命をメドに設計しています。それに適した材料が選ばれ、機械的な仕組みが決まります。中には、扇風機のように20年も持つものもありますし、ガス湯沸器のように6年と短いものもあります。現実には6年で捨てられていますから設計寿命の約半分しか使われていないのですが、確かに私たちの生活実感でもその通りだと思います。家庭にある電化製品を10年以上使うということは希で、洗濯機が少し錆びてきたり、新しいテレビが販売されたりしますと買い替えてしまいます。また、結婚したり引っ越し、家を新築した時に、まだ使えるものも捨ててしまうこともあります。現代の社会のことを「消費文明」ということがありますが、まさにその言葉がぴったりしています。