さらに、もう一つの懸念があります。視聴者は本当に広告を見ているのか、ということです。ギャオの場合、広告と広告との間の本編部分は、早送りや巻き戻しが可能です。しかし、広告をすべて再生させないと次の本編が再生できない仕組みになっており、広告のスキップはできません。これについて「HDDレコーダーのCMスキップに悩む広告主にも朗報」(USEN・菊地氏)と胸をはります。筆者などは、HDDレコーダーのCMスキップに慣れてしまっているせいか、ギャオの番組を見ていても、スキップできない広告を見るのはちょっとした苦痛ですらあります。しかし、広告を最後まで再生しないことには、次の本編を見ることができません。そこで、広告再生中はどうしているのかというと、ブラウザのウィンドウを切り替えてWebサイトをチェックしています。それでも音声は聞こえるので、広告が終了したら再度ウィンドウを切り替えて本編を見るわけです。このあたりはマルチタスク化されたパソコンの利点でもあります。まあ、このような懸念は、テレビの場合でもスポンサー広告が流れている間に視聴者がトイレに行ったら見てくれないじゃないか、といった程度の問題で、気にするほどのことはないのかもしれません。しかし、テレビのような大ざっぱな視聴率測定とは異なり、ギャオはワン・トゥー・ワン・マーケティングによる広告の費用対効果の高さを売り物にするわけですから、そのような細かなネガティブ要因にまで懸念の矛先が向いてしまうというものです。いずれにしても、ギャオの挑戦が始まってからわずか2年です。ネット上で地上波テレビと同じビジネスモデルを展開するギャオの。あすなろ精神々を賞賛しつつ、今後の展開を見守りましょう。
(参考サイト)
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